カナダ留学前後で変わったこと
カナダでの体験を振り返ると、日本と比べて圧倒的に、
「どうしてそれがしたいの?」と自分の意見を聞かれた機会が多い気がします。
自分なりに考えたつもりでも、いざ質問されて答えようとするとなかなか言葉が出てこない。言葉が出てきても、その答えがなんとも薄っぺらいということに気づいてハッとすることがよくありました。
下記の読書レポートを書いた際に、
私は、“日本で他人と違う行動をする人は「出る杭は打たれる」という言葉通り、損をする場合が多い”と言いきりました。
それが一つの私の意見だったのです。
そしてこのレポートを小学校教員をしていた叔父にみせたことろ、このように言ってました。
出る杭は打たれる=損をする話があったけど、意外にそうでもないよ。
むしろ、言いたいことを言えずに、抑圧され、パワハラやセクハラを受けて、それでも黙って必要以上の時間と労力を仕事に注いでボロボロになっているのが、今の大方を日本人じゃないかな。
僕に言わせれば損をしていると思う。僕の同僚でも、仕事のしんどさから少なくない人が精神性疾患を患ったり、続けられずに若年退職したり、そして退職してからも仕事以外にやりたいことをイメージできないとか、悲しい話がたくさんある。僕は、言いたいこと言ってきたし、おかしいことには反対し同調しなかったから、意外にストレスなく、仕事も思い通りのことができた。
うーん、なるほどな、と。
他人と違う意見を持つことは悪いことではありません。
むしろ、意見を持たないことや意見を発信せず抱え込むことが問題につながる可能性があると今は思うのです。
自分の願望を自分の胸に秘めて、虎視眈々としている人もいると多いますし、それについて批判するつもりはありません。
特に日本人は、自分の意見や願望を言わない人が多いと思いますし、私もそうでした。
私の場合は虎視眈々としていたというよりは、自己肯定感が低く、目指す目標が高いほど「私がこうしたいって言ったらなんて思われるかな」と他人の目ばかりを気にしていました。
でもいざ自分の考えを話してみると、驚くような方法で道が開ける場合があると思います。
私の場合は、それが今行なっているボランティア活動であったり、ブログをスタートするきっかけであったりしました。
自分の考えが間違ってるんじゃないかと指摘されたり、間違いだったと人前で認めることは恥ずかしいし、怖いです。
でも、その過程を経て考えは洗練され、本当にやりたいことが見えてくるのだと思います。